うっかり情がうつっちまって。

今日でジムのフロントでお店を広げていた、高電圧療器の体験宣伝販売が最後だった。
Ｈ生ちゃんのそのハイテンションセールストークが、マニュアルではなく、全然素ということに端を発してからというものの。
Ｈちゃんの実家と蕨の親戚の家が近所ということが拍車をかけて、休みの日になんだか脱群馬で栃木に行くくせに、足利の渡良瀬川では桜の満開を期待したところ生えてる樹が紅葉用だったり、日光に行けば東照宮を観る時間が無かったりだとか。
仕事辞めて話相手の減ったあたしのおしゃべり相手だった。
わくわくの振りを毎回やらされ、時には広島の引きこもりの小学生が作ってくれた歌を披露してくれたり。話のテンポが合ってちょっといいコンビだった。
健康器具を売ってる状況から、傷を暴露したり、なんだり。

単なるセールス営業ではなく、本当に扱ってる商品を愛して止まず、
｢今日はあたしの一番好きな４０ヘルツの電気だから！｣や。
｢そーゆー人には売らない！｣発言には電気以上に痺れた。

一日１００人の体験者に初めて達したときは本当にあたしも嬉しかった。
マジ万歳してしまった。
そのお客の名前を（まあカードみてだけれど。）全員覚えて、親しく交流し、イヤミな親父にはぴしゃりと本音で対応している姿は関心し見習いたかった。

他の体験者と一緒に「さみしい、さみしい」こぼしているうちに、
あれれ、つつつと涙が落ちてしまい。
ビックリして余計に悲しくなり、用意した美容液マスクと入浴剤を渡したら、ほんとに泣くこと卒業式状態で泣いてもうた。
大人だからアド交換したりしない。多分、今生の別れだ。
Ｈちゃんの素の営業スマイルはもう記憶の中だけで再生なのだ。

気分建て直したんだけれど。ダンス行っても最初の方はもうぐずぐず．．．。
実はあたし相当寂しいんだなっちゅーことが発覚してしまった…。

さよならには慣れたけれど。人は同じ人は一人もいないから。そのつどさみしい。

29回参加。一回２０分。あたし人生約９時間半はＨちゃんと共に。